【ピグマリオン効果】日常生活・人間関係で役立つ心理学を紹介

ピグマリオン効果

ピグマリオン効果をご存知ですか。教育心理学における心理的行動の1つなのですが、部下の教育や子育ての際に役立つのでぜひ知っておきたい知識です。伸びしろを大きくするために、覚えておいて損はないですよ。このサイトでは日常生活・人間関係で役立つ心理学を紹介しています。

 

【ピグマリオン効果】人間は期待に応えようとする

子供

ピグマリオン効果とは、教師の期待によって学習者の成績が向上する効果のことです。概要としては、人間は期待通りの成果を出そうとすることを表します。ピグマリオンという名称は、ギリシャ神話を収録した古代ローマのオウィディウス「変身物語」の登場人物が由来です。

人は期待されると、その期待に応えようと思う傾向があります。この効果上手く活用すれば子供の教育や、会社で部下を指導するときに役立つます。過度な使用は逆効果ですが(能力がないのに調子に乗ってしまう)、モチベーションをあげる手法として効果がありますよ。一部では、心理との因果関係はないと主張されており諸説があります。

 

ピグマリオン効果を調べた実験

分析

ピグマリオン効果を調べた実験を紹介します。1964年の春、教育現場での実験を行うとしてサンフランシスコの小学校で「ハーバード式突発性学習能力予測テスト」と名付けた普通の知能テストを行いました。

学級担任には、今後数ヵ月の間に成績が伸びてくる生徒を検査するためだと説明してあります。しかし、実はこの検査自体には何の意味もなく、検査の結果と関係なく無作為に選ばれた生徒の名簿を学級担任に見せます。そしてこう伝えるのです。

「この名簿に載っている生徒たちは、今後数ヵ月の間に成績が伸びる生徒です。」

実験後、学級担任は成績が伸びるという期待を込めてその生徒たちを見ていました。名簿にあげた生徒達は無作為に選ばれましたが、不思議なことに確かに成績が向上したいったのです。

成績が向上した原因としては、学級担任が生徒たちに対して期待のこもった眼差しを向けたことにより、子供たちが期待されていることを意識したため成績が向上したのだと主張されています。

 

以上が人間に対して行われたピグマリオン効果の実験です。批判的な意見もあり、現在でも議論が続いているそうです。あなたはどう思いますか。私の個人の意見としては、先生に期待されていると感じると勉強を頑張るようになるという点は共感できます。ただ、期待を込めた眼差しで見られるといった点に関しては少し曖昧な表現ですね。

学級担任が生徒に対して、「実は、この間の知能テストで凄く結果がよかったんだ。君は成績が伸びる生徒だと教えられたよ。」と、このように直接的に生徒に伝えているのであれば納得できます。しかし、期待を込めた眼差しでみるという間接的な手法で生徒たちに伝わるのか疑問も残ります。

検索

……そう思い調べると、後の研究で教師の行動に変化が出ているという結果を見つけました。成績が伸びるという生徒たちに対する学級担任の行動が、他の生徒と比べると違っていたのです。無意識の内に、学級担任が成績が伸びる手助けをしていました。

  • 視線を向ける回数が多くなり、微笑んだり頷くといったしぐさが伴うことも増えた
  • 生徒を指名する回数が多くなった
  • 指名した生徒が発言するまで待つ時間が長い
  • 答えに戸惑っている時は、質問を繰り返したり、別の言葉で説明したり、ヒントを出すことが多くなった
  • 生徒の解答に対して詳細で正確なフィードバックが行われた

このような傾向が見られたそうです。なるほど、このような行動が見られれば「他の子よりも期待されている」と名簿に載っていた生徒が感じてもおかしくはないですね。さらに学級担任が無意識の内に、期待を込めて成績を伸ばす手伝いをしているので実験のような結果が出てもおかしくないです。

人間は期待通りの成果を出そうとする。色んな要素があるにせよ、実際にピグマリオン効果が働いていると私は思いますが、あなたはどう思いますか。賛成? それとも反対?

 

日常生活・人間関係で生かすには

赤ちゃん

さて、賛否両論があるにせよピグマリオン効果を日常生活・人間関係で生かすにはどうすればいいでいしょうか。基本的には期待されていると相手に感じて貰うことがポイントです。あなたが望む方向に、相手を誘導して成長してもらいましょう。

  • 相手の行動に感心したら、素直に口に出して褒める
  • 〇〇だから、期待していると伝える(〇〇には、何かいいところが入る)
  • △△でも頑張れば、今よりもっとよくなるかもしれないね(△△には、伸ばしたいことが入る)
  • 子供に対してあなたは◇◇(いいところ)だから、□□(なってほしい)になってくれると嬉しいと伝える

このように、相手を褒めてあげましょう。褒める際は相手のレベルに合わせて内容を考えましょう。例えば、「あなただったら東大に入れる」と幼い頃から親に言われて勉強していると感じた子供は伸びにくいですし、親からのプレッシャーに潰れてしまうかもしれません。

  1. 自分から勉強してくれたら嬉しい
  2. テストでいい点を取ったし、勉強も自分から頑張っていて嬉しい
  3. クラスで上位に入って凄い。どんどん成長して嬉しい
  4. 学校で上位に入る程、頑張ったんだね。努力できる子になって嬉しい

こんな感じで、徐々に期待のハードルを上げていきましょう。結果だけでなく、努力の過程も褒めて貰えればより期待に応えようとしてくれます。子供の自主性を尊重して、自分から努力できる環境を作ってあげましょう。部下の指導の際にも応用できますね。

 

ゴーレム効果にご注意ください

トラブル

ピグマリオン効果の逆で、周囲に期待されていない人は能力が伸びにくいというゴーレム効果というものがあります。否定的な言葉を浴びせたり、褒められることのない人はどんどん能力が低下していくという恐ろしい効果です。あなたはこんなNGワードを言っていませんか。

  • 君には期待していないから
  • 本当に何もできないな
  • 〇〇くんは頑張っているのに、あなたは全然ダメだね
  • 誰も君のことを評価していないよ
  • 無関心 褒めもしないし、叱りもしない

言った覚えがある方は、今から気をつけた方がいいですよ。ダメな部下や、思い通りに行かない子供をつくっているのはあなたが原因かもしれません。批判的・否定的な言葉を浴びせたくなる気持ちも分かりますが、一旦深呼吸して口から発する言葉を変えてみましょう。

  • 〇〇に関しては悪くなかったが、△△は直した方がいいな
  • 誰も君には期待していないようだが、〇〇の部分では伸びしろがあると思っているのは私だけかな

否定したり、叱る時はマイナスの言葉だけでなくプラスの言葉をセットにするように意識してみましょう。これだけでも、受け手の印象はかなり変わります。このような小さな変化が、後の大きな成果につながります。

 

まとめ

  • ピグマリオン効果とは、簡単に言えば人は期待通りの成果を出そうとすること
  • 期待して、褒めることで成長する
  • 適切な期待をかけないと、期待に押しつぶされる可能性がある
  • 周囲に期待されない人間は成長しないゴーレム効果というものもある
  • 否定したり、叱ったりするときは、プラスの言葉もセットにする

いかがでしたでしょうか。なかなかおもしろい内容だと感じて貰えていれば幸いです。部下や子供は期待を込めながら褒めて伸ばした方が、成長できそうだと認識してもらえれば無意識の内にあなたの行動も変わっていくかもしれません。

一つ言い忘れましたが、「あなた自身が、自分に期待する」ことも忘れないでくださいね。このページを読んで勉強しているような人なんですから、あなたが強く望めば良い方向へどんどん進めますよ。

このサイトではこのように、日常生活や人間関係で役立つ心理学を紹介しています。よろしければ他の記事も合わせてご覧ください。あなたの日々が、今より少し充実したものに変わりますよ。最後までご覧いただきありがとうございました。

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