【まんがで鍛える脳の強化書】Kindleで読んでみた感想&まとめ
IQやEQが高いと、人生の難易度が下がるという話しは聞くけども、脳についての知識がないからピンと来ない。脳を鍛えるってどうやるんだろうか、簡単な知識だけさっと身につけたいな。そんな方に向けて、「まんがで鍛える脳の強化書」を読んでみた感想&まとめをお届けします。
目次
【まんがで鍛える脳の強化書】読もうと思った理由&感想
引用:まんがで鍛える 脳の強化書 (Business ComicSeries)
本を読み始める前に、その本を読もうと思った理由を紙に書くことによって集中力が途切れにくくなります。事前に知っている知識と、知りたい知識も書いておくとよりグッドです。そんなわけで、このサイトの著者であるタカセがこの本を読もうと思った理由をメモ代わりに書いておきます。
・脳を鍛えて、思考力・判断力をあげたら日々の生活に変化で出るだろう
・IQやEQは鍛えられると聞くけど、脳について全然知らない
・まずは、まんがでサラッと基礎だけ抑えてみよう
・脳トレのゲームとかあるけど、本当に効果出るんだろうか
・ブログの文章にも改善効果が出ればいいな
・魚を食べたり、運動、瞑想することがIQアップに効果的なのは知っているけど他にもいい方法があるんだろうか
ざっとこんなところですね。「Kindle-Unlimited」だと、ちょっと興味を持ったら読めるのがいいです。知識と経験は財産なので、どんどん蓄えたいものです。「Kindle-Unlimited」はAmazonが運営している電子書籍が読み放題になるサービスです。最初の30日間は無料体験できるので、興味を持った方は本を買うより無料体験して読む方がお得です。
感想
まとめの前に、簡単に感想を書いておきます。内容に関しては、予想通りまんがなのでサラッと読めました。脳には120もの「脳番地」があり、脳番地は大きく8系統に分けられているということを知らなかったので、この知識を得てから行動するだけでも差が出てくると感じました。
8系統はそれぞれピンポイントで強化でき、自分が鍛えたい分野を効果的にトレーニングできる方法があるというのは新しい発見でした。また、脳が最も成長するのが20代~40代にかけてということを、あなたはご存じでしたか。私は最近まで、子供の頃に脳が最も成長して、大人になってからはあまり変化しないものだと思っていました。
しかし、いくつになっても脳は成長するのです。そして、脳が成長するものだと知っているだけでより効果が出るようになります。偶然このページを開いたあなたはラッキーでしたね。あなたの脳は、これからより成長しやすくなりました。
この本で一番覚えておきたいと感じたのは、「新しいことへの挑戦は、脳の強化につながる」。毎日、何か1つでもいいので新しい物ごとに触れていき脳を好奇心で満たす行動を取っていこうと思います。

【まんがで鍛える脳の強化書】重要なところのまとめ
興味を持った方は直接読まれることをおすすめしますが、ざっと重要だと感じた要点をまとめました。読むか読まないかの参考にしてみてください。本書のテーマは、「脳が成長して獲得する能力には限界がなく、100歳を超えても成長し続ける」「誰でも理想の脳を作ることができる」です。
脳には8つの脳番地がある
脳には1,000億個を超える神経細胞があります。それらは働きごとに分かれて集まっており、120もの「脳番地」を形成しています。脳番地は大きく8系統に分けられており、それぞれにピンポイントで強化できるトレーニングがあります。
脳が最も成長するのは20代~40代にかけてです。あなたの脳は、今からでも変えられます。脳を鍛えて、日常生活を改善していきましょう。
思考系脳番地
思考系脳番地は左脳・右脳それぞれの前頭葉に存在します。思考や意欲、創造力などをつかさどっています。思考系を鍛えることにより、やりたいことができるようになり・集中力もあがります。思考力が上がるため、決断力も上がり自分の意志を強く持つことができるようになります。
思考系脳番地の最も簡単なトレーニング方法は、「毎朝その日の目標を20字以内で立てること」。制約を持たせることは、脳の強化につながります。じゃんけんにわざと負けてみるのも簡単に実践できます。
鍛えるとどうなるのか
思考力が高くなり、抽象的な思考ができるようになります。さらに、幅広く柔軟な情報操作にも対応できるようになります。強い意志と判断力が要求される経営者や、物語を作り出す小説家などはこの思考系番地が発達しています。

感情系脳番地
思考系に続いて強化すべきは感情系脳番地です。脳の奥深くにある「扁桃体」(へんとうたい)が人間の感情を左右しています。扁桃体はアーモンドのような形をしており、感情系番地の中心にあたる部分です。感情系脳番地を鍛えれば、感情をうまくコントロールできるようになります。感情系と先程紹介した思考系はつながりが深い脳番地です。感情が不安定では、落ち着いて考えることができないです。
感情系番地のトレーニングとしては、自分で自分をほめたいと思ったことを「ほめノート」を作って書き出してみる。植物やペットに話しかけてみるのも効果的です。話しかけること自体が感情表現のトレーニングになります。感情表現のトレーニングが終わった後は、そのまま植物やペットにあなたが覚えたいことを教えるつもりで話しかけると勉強法としても高い効果を発揮できます。(ラバーダック勉強法)
他にも「周りの人にその日の印象を伝える」ことも感情系脳番地の強化になります。表情や雰囲気から、時間をかけずに一瞬で判断することで察知力がアップするのです。また、新しい場所に行ってみたり、いつもはしない選択肢を選んでみることに挑戦してみましょう。成功しても失敗しても、挑戦したことによって感情が大きく揺さぶられて感情系脳番地の強化につながります。
鍛えるとどうなるのか
感情系脳番地を鍛えると、自分の表情が豊かになるだけでなく、相手の気持ちの変化にも敏感になります。自分の喜怒哀楽といった感情をうまくコントロールすることも可能になります。俳優や、保育士といった感情を豊かに表現する人、人の表情の変化に敏感な人たちは感情系脳番地が発達しています。

伝達系脳番地
伝えるためのあらゆる行為の指示を出しているのが、伝達系脳番地です。言葉を使って伝える場合は、左脳の伝達系脳番地が働いています。非言語の場合は右脳の伝達系脳番地が動いています。話し上手な人は、左脳の伝達系脳番地が発達しています。この分野を鍛えれば、人との会話がよりスムーズに行えるようになります。
伝達系脳番地のトレーニング方法は、見知らぬ人に「ぶっつけ本番」でコミュニケーションを取るのが効果的です。会社でいつもは挨拶しかしない人に話しかけてみたり、お店の店員さんに話しかけてみるのが再現性が高いですね。今度スタバに行ったときは、店員さんと会話してみましょう。スタバの店員さんはコミュ力高いので安心して挑戦してみてください。
非言語の分野を鍛えるには、団体競技などのスポーツがおすすめです。運動をすることで、脳内で新しい神経細胞が生成されるので非常に有効的な手段です。いや、一緒に団体競技できる人周りにいないし…そんなあなたはチームプレイが必要なゲームで、サポートメインで遊んでみると効果が出るかもしれません。
人気のゲームだと、「スプラトゥーン」とか「オーバーウォッチ」とかですね。要は、「今置かれている状況を瞬時に理解して行動する」のが大切なのです。自分がこの状況だと、どのようにサポートされたら動きやすいかを考えながら遊んでみましょう。伝達系脳番地を鍛えるトレーニングにもなりますし、新しい立ち回りを発見できるかもしれません。
鍛えるとどうなるのか
伝達能力が上がるので、自分の伝えたいことをうまく言えるようになります。相手との誤解が生じにくくなるので、コミュニケーションのトラブルが少なくなります。また、「内言語」という音を発しないで自分で自分に問いかける言葉の力が発達します。そのため、自分のことを言葉で理解する力が身につきます。何も考えられなくなりそうな出来事に直面しても、自分の気持ちが今どんな状態になっているのか、客観的な視点で見つめることができるようになるってことですね。
政治家や、司会者・セールスマンなどの職業についている人は伝達系脳番地が発達しています。

理解系脳番地
続きまして、得た情報を理解するときに働くのが理解系脳番地です。意味や仕組みが分かって納得する場合だけでなく、推測する時にも働いています。微妙なニュアンスをキャッチできるようになれば、不要なトラブルを起こさないで済むようになりますね。
理解系脳番地の強化法は、街中で見かけた人の心理状態を推測することです。「前に座っている人は、なんであんな表情をしているんだろう」「あの人はなんで周りを見渡しているんだろう」「なんで晴れているのに傘を持っているんだろう」「今からどんな行動を取ろうとしているんだろう」などなど真偽は問わずに考えてみましょう。
10年前に読んだ本をもう一度読むのもいい方法です。新たな発見があり、昔と違う脳で多角的に読み込むことで理解力がさらに深まります。本を読み終えた後は、部屋の整理整頓や模様替えも行ってみましょう。空間への理解力が高まり、気付きが生まれます。
鍛えるとどうなるのか
理解力が向上するので、学習能力が高くなります。また、新しいアイディアが生まれやすくなります。その場の状況を正しく理解できるようになるので機転を利かせたり、ツッコミがうまくなります。理解のバリエーションが増えることによって、どんなことでも広く深く理解できるようになりますよ。弁護士や新聞記者、看護師などの職種についている方が発達している部分です。

運動系脳番地
運動系脳番地は、体を動かすときに働いており、脳番地の中で最も早く成長を始めます。運動系脳番地を鍛えることで、他の脳番地にもいい影響を与えることができます。率先して鍛えることで、総合的に脳を強化することが可能です。
運動系脳番地を鍛えるには、運動やスポーツが効果的です。日常生活の中で、階段を一段飛ばしで上り下りしてみたり、歯磨きを利き手と反対側の手で行うことでも強化できます。自主的にしたいと思い、行動して運動することが脳にとって影響力が大きいです。受動的な「やらされている」という感覚では鍛えられません。
鍛えるとどうなるのか
手先、足元の動きがスムーズになるので器用になります。料理や針仕事、工作など道具を使う仕事がうまくなります。ブログを書いている時のタイピングも早くなるかもしれません。スポーツ選手や漁業・農業の仕事についている方は運動系脳番地が発達しています。

聴覚系脳番地
聴覚系脳番地は主に言語の聞き取りに使われる左脳側の番地と、周囲の音に注意を払うときに使われる右脳系の番地に分けられます。さまざまな音を集め、さらに高度な活動をする脳番地に届けるための窓口になっています。
聴覚系脳番地は、街中で音や声に注意を払うだけでも強化できます。特定の音に集中して聞こうとすれば、脳が反応してくれるのです。カフェなどで他の人の会話に耳を澄ませて、話し手の会話内容から背景を推測するという「聴き方」を試してみてください。
鍛えるとどうなるのか
聴覚系脳番地が鍛えられると、一度聞いたことを忘れにくくなります。仕事でのミスが少なくなりますね。また音に敏感になるため、外国語の上達が早くなるというメリットもあります。留学に行く前に鍛えておきたい部分です。音声だけで顧客とやり取りしているコールセンターのオペレーターや、落語家の方が発達している脳番地です。

視覚系脳番地
視覚的脳番地は左脳側が文字、右脳側が画像・映像を見るときに使われています。まんがを読むときに吹き出しのセリフを読んで理解する人は左脳側の脳番地が発達している「言語系人間」、絵を見て内容をほぼ理解する人は右脳側の番地が発達している「視覚系人間」です。両者の比率は7:3と言われています。
視覚系脳番地は、街中ですれ違う人の背景を一瞬で推測してみるのが有効です。例をあげると、「どんな仕事をしているか・どんな性格をしているか・何が好みで何が嫌いなのか」このようなことを瞬時に判断しましょう。電車やバスに乗っているときは、窓の外に目を向けて「色」「数字」に注目して探しながら過ごしてみましょう。
鍛えるとどうなるのか
一度見たものを素早くイメージできるようになるだけでなく、視覚的な分析能力が高くなります。人の顔色を分析する力、風景から読み取る情報が多くなります。画家やまんが家、気象予報士などの仕事をしている方が発達しているところです。

記憶系脳番地
脳の中心部には「海馬」という記憶の備蓄に深く関わる器官があります。その海馬の周囲に記憶系脳番地が位置しています。左脳側が言語、右脳側が非言語の記憶を担当しています。伝達系脳番地と同じ担当ですね。記憶系脳番地は知識と感情を連動させないと刺激されません。
記憶系脳番地のトレーニング方法は、ガイドブックを持たずに覚えた情報を頼りに出かけてみたり、聴いた音を頼りに洋楽を口ずさんでみる方法があります。新語・造語などを考えてみるのも効果的です。
鍛えるとどうなるのか
物忘れが少なくなり、一度聴いたり見たりしたものをなかなか忘れなくなります。教授や先生などの知識を扱う職種、ソムリエや唎酒師などの専門知識を豊富に覚えている仕事についている方は記憶系脳番地が発達してます。

まとめ
- まんがなのでサラッと読める、基礎知識を身につけたい方におすすめ
- 脳には8つの脳番地があり、それぞれピンポイントで鍛える方法がある
- 脳が最も成長するのは20代~40代のとき
- 新しいことに挑戦することで、脳は鍛えることができる
- 日常の何気ない動作でも、脳を鍛えていると意識することにより効果が出る
いかがでしたでしょうか。どんどん新しいことに挑戦して、あなたの脳を鍛えて人生を変える力を身につけましょう。最後までご覧いただきありがとうございました。